【オススメ】 いけだたかし/FADE OUT

FADE OUT 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
■ 【オススメ】 霊界と行き来できる力を 人間界で唯一もった少女の物語。 ※注:旧作再発です
ヒロインは、14歳の誕生日を迎えると、 体が透明化しはじめ、見えない声が聞こえるようになった 。ヒロインの家系は遠い祖先である幽霊族の 血を受け継いでおり、代々長女だけがその体質を 発現する。霊界のものが見え、霊界に行くこともできる−ただし、 力が弱まっている昨今では霊界に行ってしまうとそれっきり、 戻ってこれなくなってしまうらしい。
年齢を区切って、そこから違う世界が見えるようになる、 という話はよくあるが、切羽詰ったシリアス感ではなく、 のんびりのほほんな雰囲気を漂わせたところが差別化か。 他方で主人公が透明化してしまうのは「 トランスルーセント 」といった作品に近く、霊界に近づくという点では内容が違うのだが、その体質が周囲の人間に簡単に受け入れられる「ドラえもん」的世界観という点では共通している。病気である「トランスルーセント」に対してこちらは単なる体質なのでそこで悩むことはあまりない。が、透明化すると霊界に行ってしまうことになり戻ってこれないかもという危険があるのでまったく悩みがないわけではない。なのでやっぱり話の構造として近い。
のんびり、のほほんな雰囲気ではあるが、やおいでもないのにオチなしヤマなし的なメリハリのない物語というわけではない。人情ものエピソードに仕上げていて、感情の動きは激しい。それに見合ったコマ割や絵の迫力もあって、画面構成が物語と相乗効果を上げている。また、霊的なものを描くこともあって、画面の濃淡をうまいこと使っており、透明という要素は表現を深め広げる点で漫画に似合った題材なのかもしれない。
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【データ】
いけだたかし
FADE OUT (フェイドアウト)
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■著者の他作品(過去記事)
いけだたかし/ささめきこと
【帯】 TVアニメ「ささめきこと」原作者が贈る「女子」マンガの原点! 不思議な力を持つ少女の、楽しくもせつない物語掲載=月刊サンデーGX 2000年12月号、2001年2月号、5月号、10月号、2002年2月号
【裏表紙】 市立宇垣中学校三年生の女の子、阿賀野こかげはなんと「幽霊族」の末裔であった。十四歳の誕生日をきっかけに一族の「力」に目覚めた彼女の日常には、その「半人半霊」の力を巡って今日もあれこれと事件が起きる。いけだたかしが贈る、「想い」を描くほんわかファンタジー、癒し系です。
メディアファクトリー
MFコミックス アライブシリーズ
2009(平成21)年11月30日初版第1刷発行
定価=562円+税












































