赤塚大将/むとうとさとう


むとうとさとう 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

■格好いい女子と女子力高い男子による恋愛以前コメディ。

学級委員をやっている佐藤さんは 運動神経が良く力も強く、かわいい見た目と裏腹に男勝り。 一方クラスメイトの武藤くんは可愛いお弁当を 自作で持ってくるほど女子力が高いのだが、 カッコいい男になるにはどうしたらよいかを悩み、 佐藤さんに指導を乞うのだった。


元から武藤くんを憎からず思っていた様子の佐藤さんは、 この申し出を良い機会と彼に接近。 とはいえ彼は鈍すぎてあまり前進する感じもないが、 鈍いがゆえの行動は二人をまた近づけるのであった、という 4コマではよくある定番な恋愛以前学園ラブコメもの。 それをストーリー漫画の尺でやっているのは、 ふわっとした世界が広がる効果があり正解なのでは。


【データ】
赤塚大将
むとうとさとう
【発行元/発売元】 集英社 (2019/6/4) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ むとうとさとう 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
女子力の高さが悩みの武藤くん。男勝りの性格に悩む佐藤さん。そんな悩みを持つ二人だが、武藤くんはカッコいい男になりたいと佐藤さんに教えを乞う。しかし佐藤さんは武藤くんの真っ直ぐな性格にドキドキしっぱなしで…!! 果たして武藤くんは佐藤さんから「男らしさ」を認められる日は来るのか――!? 女子力高め男子と男勝り女子の青春コメディ第1巻!!



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舟本絵理歌/殺し屋Sのゆらぎ


殺し屋Sのゆらぎ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

■殺し屋がターゲットに心奪われ転向する。 ピュアな殺し屋の悲劇であり喜劇。

主人公は殺し屋。赤ん坊の頃捨てられて、組織に拾われ、 殺し屋として生きてきた。クールな殺し屋が、暴力団組長の 17歳の一人娘を始末するよう依頼を受ける。しかし彼は、 彼女の笑顔に心を撃ち抜かれてしまった。


そこで彼女のことを知ろうとしつつ、彼女にも認知される。 しかし彼は殺し屋。組織から催促がやってくる。だが 彼は組織の命令に従うことはできず、彼女を 誘拐した者たちを片付ける。そして、彼女から専属ボディーガードとして指名をうけるのだった、


殺し屋話かと思いきや、殺せない話となり、ターゲットを 遠目で見守る話かと思いきや、間近でボディガードになる 話だった。この一話目の展開は確かに素晴らしい。


その後はラブコメ的展開。立場の差があるけど この辺はどうするのかな、と思っているとさすがに 許嫁ネタを持ってきた。 一巻は面白く読んだが、浮世離れした話をこのあと 転がしようがあるのだろうか。


【データ】
舟本絵理歌
殺し屋Sのゆらぎ
【発行元/発売元】 小学館 (2019/6/12) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 殺し屋Sのゆらぎ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
狙った獲物は確実に始末する… 非情な殺し屋・正太郎。コードネームは「S」。 しかしある日、ターゲットとなったのは、指定暴力団「悪井代組」組長の一人娘・古川綺利17歳。 彼女に銃口を向けた瞬間、今までに感じたことのない胸の高まりを感じた正太郎は…!! 天才殺し屋、お嬢のボディーガードに転職!? ハートフル殺し屋コメディー、開幕!!



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夏海ちょりすけ/瞳ちゃんは人見知り


瞳ちゃんは人見知り【電子特別版】 1 (チャンピオンREDコミックス)

■背が高く吊目三白眼だが根は怖くない女の子の話。

通学電車で出会った子は転校初日、学校への道がわからない ということで声をかけてきた。 背も高く目力が強いので怖い子かなと思っていたが、 楽しそうな彼女は、年下の後輩。家もお向かいで、 一緒に通学するようになるのだった。


背が高くてグラマラス、吊目で目力強めだがそれは 緊張しているせい、ほっとしたときの表情は可愛いが 本人に自覚なく。そんな少女の生態を愛でる系の漫画。


よくあるタイプだが、出会わせる相手を、上級生の 男子としたところはアイディア。 二人を電車の中で会わせて、登下校を一緒にさせつつ、 クラスは当然別々なので適度に距離感あり。 学校での様子は、上級生の妹を同級生としたことで解決。 少しづつ登場人物を増やし絡めていく展開は上手。


かわいい青春コメディとして、ゆるゆると進めていただければ 何より。


【データ】
夏海ちょりすけ
瞳ちゃんは人見知り
【発行元/発売元】 秋田書店 (2019/5/20) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 瞳ちゃんは人見知り【電子特別版】 1 (チャンピオンREDコミックス)
高校2年生の宇佐見君がある日出会ったのは、“目つきが悪くて、いろいろとおっきな後輩の女の子”の瞳ちゃん。迫力のある見た目とは裏腹に、照れ屋で純粋で笑顔のかわいい彼女のことがだんだんと気になってきて…。 ※こちらは巻末に電子版のみの特典ペーパーがついている特別版となります。



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若林稔弥/幸せカナコの殺し屋生活


幸せカナコの殺し屋生活 1 (星海社COMICS)

■ブラックな会社に疲れた彼女の 転職先は、ホワイトな殺し屋会社だった。

広告代理店がブラック過ぎて 転職先を見つけたところ、そこは 殺し屋だった、という内容の定型4コマもの。


可愛らしいタッチの絵柄で、フルカラー。 会社を見つけて応募できたということは、 素質がある、ということらしく、 はじめての射撃もはじめての人殺しも 結局なんなくこなしてしまう。 そんな、サイコパスなヒロインの、 明るい殺し屋コメディである。…倫理的に問題ありありだが…。


そんな会社が、給料は高く、勤務時間も決まっており、 福利厚生も完備、社員をきっちりと育ててもくれる、 という超ホワイト環境なところが本作の肝。 まぁ悪の組織って案外ホワイトじゃない? 何度失敗してもリストラされないし、みたいな ネタはよくあるが、実際、そうかもしれない。 やりがい搾取、という話があるように、 ブラックな会社は待遇ではなく社会的意義などを 主張しがち。まぁオーナーにはやりがいのある 仕事なんだろうが、従業員にとっては同じリターンが あるわけでもないしねぇ…そこを従業員も一緒に 信じるのが、宗教系イデオロギー系の組織。 別にやりがいのないような会社のほうが、待遇が 良くなければ所属する意味もないので、 案外ブラックではなかったりする。


罪悪感にさいなまれる、という予想も、 食べて飲んだらすっきり、寧ろ仕事完遂して気持ちいい。 殺しも仕事として割り切るというより、 死んで良い、殺したい、という相手がターゲットなので、 正義感も相まって満足感が高い、というサイコパス具合。 むかついた相手も仕事でなければ殺してはいけない、 ということに苛ついた挙げ句、そうだ、仕事として受注すればいいんだ、と周囲に営業して殺しの依頼をとってくる、という素晴らしい展開。 死んだほうがマシよね、って人をうまくチョイスして ターゲットにしているので、その辺りが現実と乖離していないというか 笑いに昇華しきれていないというか、もうちょっとナンセンスな ほうが良いのではと思わなくもないが。


【データ】
若林稔弥
幸せカナコの殺し屋生活
【発行元/発売元】 講談社 (2019/5/12) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 幸せカナコの殺し屋生活 1 (星海社COMICS)
『徒然チルドレン』の若林稔弥の新作は、新人殺し屋OL!? 働くあなたをもっと元気にしちゃう4コマ、始まります!!



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館ノ川駿/魔王さまの抜き打ちダンジョン視察


魔王さまの抜き打ちダンジョン視察(1) (週刊少年マガジンコミックス)

■魔王もの×ダンジョンものコメディ。読みやすく面白い。

魔物系ファンタジー、それも魔王の側を描くもの。 世代交代で新たな魔王が誕生、そこにお世話係として応募した 下級魔族との交流を描くコメディ。


基本はこの上司と部下ふたりで展開していく。 そして上司にあたる魔王が、さすが魔王という心の広さ、 大物さ、ポジティブさかげんで素晴らしい。 そうした人物ゆえ、実は話の転がしようが難しい。 魔王当人が何かをする、という方向では動きづらい。


そこで、エピソードを転がすにあたり、ダンジョン視察、 という要素を取り込んだのがポイント。ダンジョンものも 良くあるが、本作の場合は視察なのであちこちの 多種多様なダンジョンを用意する必要がある。それを きちんと満たし、色々なダンジョンを見せていくことで作品の 世界観を示していくのは見事。


炎龍との関係などダンジョン視察を通じて提示する世界が広がっていく のは上手な設計だと思う。


【データ】
館ノ川駿
魔王さまの抜き打ちダンジョン視察
【発行元/発売元】 講談社 (2019/5/9) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 魔王さまの抜き打ちダンジョン視察(1) (週刊少年マガジンコミックス)
落とし穴に…落ちる! 飛んでくる矢も華麗に…顔面的中! ダンジョンの罠にひっかかりまくる魔王を見て、下級悪魔・ヨユヤは思っていた。「この人、本当に魔王さまなのかな……?」 天然魔王×下級悪魔でおくるダンジョン視察コメディ、開幕!!


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ヨシノサツキ/ヨシノズイカラ


ヨシノズイカラ(1) (ガンガンコミックス)

■田舎離島の少年たちを描く話、かと思いきや、 入れ子構造のメタ作品に。

田舎の離島に暮らす4人の少年たちの話。 卒業した分校の小学校は取り壊され、 自分たちの進んだ島の高校も閉校が決まっており 自分たちが最後の卒業生となる予定。 そんななか、一人の少年は小学校時代の 先生とずっと文通を続けてきた。 だがここ3通、先生からの返事がないという。


そんなエピソードから、皆が先生のことを思い返す。 そこに他の島民も加わってくるが、そこで話される 先生のエピソードは随分とイメージが異なり、 しかしぼんやりとしていた先生の姿が徐々に 鮮明に思い出されてくるのだった。


といった離島の青春ものが展開されるのか、 と思っていると、そこで話が急転、 作者が突然現れる。この話が漫画家により 描かれた作品であると明らかになり、 その後は漫画家自身の話にシフトしていく。


ばらかもん をヒットさせた 著者本人の話とも思わせるような、メタ作品。 ファンタジーを描こうとした著者だが、 日常を漫画にしましょう、と提案した編集者に導かれ、 いままでとは違う作品を生み出していく。 それにしてもアシスタント的存在の人物がすごい。 とはいえ、田舎で情報もないなか、なんだかんだで 漫画家になった主人公もすごいのだが。


内幕をネタにしつつもフィクション仕立てにしている ところは面白い。ただこの手の作品はネタの取捨選択、 どこまで事実に寄せるか虚構に寄せるかの判断が寧ろ 難しかろうと思うが…。


【データ】
ヨシノサツキ
ヨシノズイカラ
【発行元/発売元】 スクウェア・エニックス (2019/5/11) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ ヨシノズイカラ(1) (ガンガンコミックス)
どうにか生活できるほどの原稿料をもらいながら漫画家生活10年目を迎えた遠野成彦(32)。何本目かの連載作品がついに打ち切りになり、あとがない成彦に編集者が提案してきたのは、生まれ育った島の日常を描くことだった。こだわって描いてきたファンタジーとは真逆のジャンルに、成彦は反発しながらも挑戦することになるのだが…? 「ばらかもん」ヨシノサツキ待望の最新作!


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メノタ/奥さまはドードー鳥


奥さまはドードー鳥 (クロフネコミックス)

■題名どおり、ドードー鳥と結婚した 旦那さんの話。ワンアイディアの出落ち設定だが、 そのナンセンスな設定を掘り下げたところに可愛らしさがある。 とことんやると活路が生まれる好例。

人と鳥が併存する世界の話。鳥は普通に言葉を話す。 互いをパートナーに選べ、街は大きな森のなかにある時代。 天使が伴侶という人もいる。主人公も、奥さんは ドードー鳥であるという。…絶滅種では…。


プリンも食うしチキンも食う、と。食事も作ってくれる。 いや、どうやって?みたいなこともあるのだが、 そこはそれとして。話を先に展開したエピソードもあるが、 寧ろ本作の面白さは過去にさかのぼって描くものにある。


人と鳥が結婚して仲良く暮らしているエピソード、 というのは出落ち感漂うだけに、 過去に戻ってふたりの出会いの場面を描く話は なるほどという納得感があった。 無茶な内容ほど、掘り下げたほうが面白みが出る。


可愛らしい一品。2017年作品ですが著者の新作( 果ての星通信 ) が 面白かったのであわせてご紹介。


【データ】
メノタ
奥さまはドードー鳥
【発行元/発売元】 リブレ (2017/3/23) ※電子版で購入
■評価→ C(標準)
■購入:
amazon→ 奥さまはドードー鳥 (クロフネコミックス)
私・高橋夏彦の奥さんは、ドードー鳥。そんな妻・ももねちゃん(19才)との毎日を描いたほっこり系ラブコメディ。Twitter&pixivでファン続出のももねちゃんが大量描き下ろしを加えてコミックスに! この物語は、人間と鳥が普通にカップルになれちゃうちょっと不思議な世界の、ごく普通の新婚さんのお話です。


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