はらまさき/ドルクエ!


ドルクエ!(1) (裏少年サンデーコミックス)

■勇者RPGもののパロディ。 傭兵が実はアイドルヲタク、という設定だけで終わらせなかった ところが成功の理由。今となっては古臭いジャンプ風というか スクエアエニックス風な絵柄も効いている。まぁサンデー系のレーベル の本なんだけど。

魔王と人間界が敵対する時代。人間界の帝国では 国教に基づいたシンボル的なものとしてアイドルが 存在していた。一騎当千で有名な傭兵は、実はそのアイドルの ファン。しかも四天王と言われる有名な存在で、 彼の生きがいは彼女を応援すること。傭兵業の稼ぎも 注ぎ込んでいるのだった。


そんな、強いオタク話で始まる物語。どこへ向かうのだろう? と思うと早々にアイドルが引退宣言。希望を亡くした 主人公たち。だが、彼女の目的が魔王討伐兵に志願すること、 ということと知る。彼女が強くなるまで用心棒を募集したことで、 主人公たちは彼女に同行することを決意する。


結果、バディというかユニットを組んだ旅もの冒険ファンタジー、 という王道路線なのだが、周囲に散りばめた設定が何かユニークな 作品に見せるというトリッキーな一品。魔族のそれなりに 大物を早々に投入してきたのは話をより面白くスピーディにしている。


主人公が相当強いのだが、そこに依存しない話作りは堅実。 アイドルのマネージャーにも、そしてアイドル自身にも、 背景を用意して、作品に厚みを作り出した。 続刊4巻まで刊行済→ドルクエ!(4) (裏少年サンデーコミックス)


【データ】
はらまさき
ドルクエ!
【初出情報】裏サンデー(2016年) 【発行元/発売元】小学館 (2016/12/12) 【レーベル】裏少年サンデーコミックス 【発行日】2016(平成28)年12月17日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ ドルクエ!(1) (裏少年サンデーコミックス)

魔物が跋扈する世界を生きる、傭兵ウッド! 2つの大剣を華麗に操るその姿は、まさに戦鬼!! だが、その2本の剣を持ち替えた、真の姿があった...
異色ファンタジー、始動!!


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黒丸/絶滅酒場


絶滅酒場(1) (ヤングキングコミックス)

■うーん、絵はいいし漫画もつまらなくはないけれど、 あいだにはさまっているコラムのほうが面白いような・・・。

和風な居酒屋が舞台のお話。そこに、 動物がやってくる、というスタイルの擬人化もの。 その動物が、哺乳類だけでなくて、 鳥や爬虫類どころか恐竜だの虫だのもいる、 というところがミソ。ちなみに、 女将さんだけは、ひと型。


もはや絶滅してしまった 動物たちが生き生きと描かれる。 とはいえ 話は、サラリーマンに動物を投影して、 というテイスト。まぁ、無理がある、無茶がある。 異種同士での恋愛話とかを描き始めると、 特にねぇ。無理を通せば道理が引っ込む、ということで。


なので、絵は良いのだけれど、 一巻通して読むのはシンドいかなぁ。 ただ、途中途中で入ってくる土屋健 氏の古生物コラムは、その手のものを 知らない者にとっては、ほぉ、そうなのか! という内容で面白い。 あと、あとがきにある、過去の学校で習ったことと いま教えられていることのギャップの話。 これは結構重要。なんでも進歩して塗り替えられていくので、 知識は更新しないと使いものにならなくなるのよね。

現在子供むけの本にも「恐竜は絶滅していない」と書いてあります
だそうな。
参考:カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 (ブルーバックス)


【データ】
黒丸 (くろまる)
絶滅酒場
【発行元/発売元】少年画報社 (2017/11/30) 【レーベル】YOUNG KING COMICS 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 絶滅酒場(1) (ヤングキングコミックス)
夜の帳がおりるころ、店に静かに灯りが燈る…美人でやさしいママの元に日々の仕事や生活に疲れ酒と癒しを求めてやってくる客は皆…まさかの絶滅した生物ばかり!?黒丸がお届けする前代未聞の絶滅酒場、衝撃の開店です!


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田丸哲二、渡辺悠/保険加入者に告ぐ。


保険加入者に告ぐ。(1) (ヤングマガジンコミックス)

■「笑ゥせぇるすまん」的な話かと思いきや、もっと勧善懲悪寄りであった。ただし、保険の重要性をアピールするために、故意に事故を起こす、という設定とはミスマッチ起こしてないか?

物語の方向性とエピソード、そしてそもそもの初期設定とがミスマッチでバグを起こしているかのように見える作品。いろいろなもののパッチワークにも見える。 こういうバランスの悪い話はヤンジャンにありがちと思っていたのだが、これヤンマガレーベルなのか。


保険が軽んじられ低迷する社会、保険商品の需要回復策として会社は一定数の事故を意図的に作り出すことにした、という設定のもと語られる物語。それを請け負う上司と部下が主人公。その事故を作り出す方法は、主人公である少年が自らの血液を対象者になすりつけると起こる、という超能力設定なのは諸々鑑みてのことかもしれないが、おかげで読み手としては一気に白けるところである。少年が加担している理由の遠因は明示されており、主人公の立ち位置は明白。


そうした設定なので、本作の見どころは個々のエピソードで何が描かれるか、による。内容は、勧善懲悪系。ただし、主人公が手を下すのに躊躇するエピソードも出現する。保険商品なので、保険をかけられた側が死傷するほかなく、しかしそれは弱者にかけられた場合もあり、主人公はどう立ち回るかに苦悩する、という第2話が読み応えとしては最もあった。


とはいえ、第3話では中途半端に大きな話を取り扱っており、 これには非常な違和感が。話は必殺仕事人、仕掛け人的な域で、しかも主人公の能力があるので成功するかどうかというところは問われず、つまり「ゴルゴ13」 が社会的背景やどう成功させるか、あるいは時には依頼を断るといった変化球も混ぜ込んでエピソードを読ませてきたこの50年の歴史を鑑みることもなく 矮小なエピソードに終始しているのは、正直どうだろうと思わなくもない。


【データ】
原案=田丸哲二、漫画=渡辺悠
保険加入者に告ぐ。
【発行元/発売元】講談社 (2017/11/20) 【発行日】2017(平成29)年月日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★
■購入:
amazon→ 保険加入者に告ぐ。(1) (ヤングマガジンコミックス)
「万が一の事故なんて、どうせ起きないでしょ」 高い安全性を手に入れた現代社会。人々は、万が一の備えである「保険」の必要性を感じなくなっていた。そんな中、不可解な事故に遭う人が増加していく。その裏には、事故を意図的に起こす保険会社の陰謀があった――。保険を軽んじる全ての人々への警告――戦慄の”保険サスペンス”開幕!!



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田川ミ/麦の魔法使い


麦の魔法使い 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

■ビールが命の水として流通する世界で、 稀有な女性の醸造職人を主人公にした 旅するファンタジー。

ユニークな設定のファンタジー。 じゃじゃ馬娘がヒロイン。 作りたいビールがあり、そのためには一級のビール醸造職人、 ブラウマイスターにならないといけない、と胸に誓っている。 が、女性のマイスターなんて、と周囲にはバカにされる。 3年、下働きを続けたがもう我慢の限界、 早く広い世界に出てもっと腕を上げたい、そのために 旅をする、と彼女は決めていた。


旅もので職人もの、というオーソドックスな話。 その職がビール作りで、かつ主人公が女性、 というのがユニークなところ。


かつて教えてくれた師匠が魔女のような人物で、 彼女のビールが最高の品質だった。そこがヒロインの 目指したい所、なので新しい何かを作る類の話にまでは なっていない。一方、この世界は水が不足しており、 浄水技術も未熟なので、人々は水かわりにビールを 必要としている、という特殊な設定も付加されている。 とはいえ疫病対策と栄養を得るためのものとしてのビール、 という位置づけは現実世界の歴史と大差ないので 読者にとってはほぼ抵抗感なく受け入れられる。


この話のゴールは、今のところ、ライフラインとしての ビールではなく、飲んで美味しく幸せになるラグジュアリーな ビールを作りたい、というところに設定されている。 が、一方でライフラインとしての浄水ノウハウを作る、 という道もありそうな。ただし職人として賞賛され 生計をたてられるのは、ライフラインやコモディティの類ではなく ラグジュアリーな贅沢品を作る者なので、美味いビールを作る 話のほうが、まぁ成功への道ではあるのだろう。


旅ものであり主人公は女性なので、護衛的なバディつき。 そのバディの存在理由も明確に示されており、それがヒロインの 思いとは別な物語の大きな軸として一本、柱がたっており、 よく考えられた作品となっている。ただ、ビール、という 題材を除けば、珍しさのない内容ではあり、オーソドックスの一言に尽きる。 中世風の風景描写に引きずられてか意図的か、話もやや古臭いので、 そこをいい味出していると見るか、パターンにはまっていると見るかで 印象が違ってきそう。


【データ】
田川ミ
麦の魔法使い
【発行元/発売元】集英社 (2017/11/24) 【レーベル】マーガレットコミックス 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 麦の魔法使い 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
むかしむかし、不衛生な水に悩む人々にとって殺菌・滋養に優れたビールは命そのものだった。けれどその質は年々下がり、国中が諦めの空気に包まれ始め…。そんな中、最高のビール職人を目指すフライアは修業の旅に出る。いつか“黄金のビール”を造ることを夢見て――!


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きら/人生は薔薇の色


人生は薔薇の色 1 (オフィスユーコミックス)

■ものすごい能力を持つ者の話、 なのか凄い思い込みのある人たちの話なのか。 ちょっとなんか凄い内容で、一巻だけでは正直 この後どう進んでいくのか想像がつかない。

ヒロインは帰国子女。はっきりしているのが好き。 そんな彼女には秘密がある。それは、相手の手を握って 思いを込めてセリフを言うと、相手がそのセリフを そっくりそのまま自分が言ったかのように、 その通りの気持ちになるという能力を持つこと。


冒頭からネームで独白のようにこのあたりを説明する、 という反則技が繰り出される。まぁこの能力が 本当のものなのか、という疑問はあるが。 なにせ、彼女の独白で話が進み、 しかも思い込みが激しいのでこれが現実なのかどうか。


彼女には留学生のボーイフレンドがおり、 秘密の力を使って思い通りにしているつもりだが、 彼には彼で特別な気質があった。


と、その話に入る前に登場する第三者が一人。 髪が白と黒に二分されている人物で、 しかも彼にはヒロインの能力が通用しない。 そして彼のことを彼女は飼っていた犬の生まれ変わりだと 思い込む。


やばい奴ばかりのヤバイ話。 面白い話になるのかもしれないが、 どうするつもりなんだこれ?という印象のほうが強い。 個人的には買いたいが他人にオススメするには 気が引ける、という一巻である。 続刊読まないことには評価もしづらい。


【データ】
きら
人生は薔薇の色
【発行元/発売元】集英社 (2017/10/25) 【レーベル】マーガレット・コミックス 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→人生は薔薇の色 1 (オフィスユーコミックス)
ハンナの“秘密"。それは、ちょっとだけ不思議なチカラを持っていること。それってとってもハッピーでラッキー! だけど、ある出会いがハンナの薔薇色ライフを激しく変えることに…! 人生に恋をする第1巻!


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プレジ和尚/放課後のアルケミスト


放課後のアルケミスト (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

■人造生命体、ホムンクルスをつくる話、なのだが、 高校舞台なうえに主人公は科学全然関係ない設定なのは面白い。

新入生のヒロインは料理部に入りたかったところ、 声をかけられたのは料理探求部。部員は美人さんだが、 実は校内では錬金術部と言われており、ホムンクルスを生み出す 活動をしているのだった。


錬金術を扱うファンタジック・コメディ。 amazonのレビューでは百合っぽいのを期待して勝手にがっかりして 星1つ、という評価のコメントがあったが、いや、 別にバカコメディとしてそれなりに面白いと思うんだけれど。 中身が特にないってのは確かだが、学園ものコメディとして普通では。


ヒロインは実は怪力で、かといって彼女自身が人造生命体って わけではないようなのだが、それを知らないところに行きたくて、 でも部活の先輩たちはそれを承知でスカウトしていて、 錬金に関わる圧力を彼女のパワーで賄おう、 ということで、科学自体には何の知識もないヒロインだが 部員たちには重宝される、という次第。


結構楽しめました。続刊発売済→放課後のアルケミスト 2巻 (まんがタイムKRコミックス)


【データ】
プレジ和尚 (ぷれじおしょう)
放課後のアルケミスト
【初出情報】まんがタイムきららフォワード(2016年〜2017年) 【発行元/発売元】芳文社 (2017/5/12) 【レーベル】MANGA TIME KR COMICS 【発行日】2017(平成29)年6月15日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 放課後のアルケミスト (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
高校一年生の山田いちるは、高校デビューを目論んで隣町の高校に入学する。 かわいい女の子たちに囲まれた花の女子高生生活を夢見ていたが、 彼女が勧誘されたのは“料理探求部"という一風変わった部活だった。 活動内容は――“錬金術"。怪しげな部活に巻き込まれたいちるの運命は……?


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猪ノ谷言葉/ランウェイで笑って


ランウェイで笑って(1) (週刊少年マガジンコミックス)

■身長が足りないがスーパーモデルを目指す話から、 途中でデザイナー志望の子をメインに据えたのは正解。

モデル事務所の社長の娘、ルックスもよく身長もこのまま すくすく伸びてモデルとしてランウェイを歩くのだろう、 と自他ともに思っていたがそこで背が止まってしまった。 でもヒロインは、自分はパリコレに出るんだ、という夢を諦めていない。


という、で、どうすんの?という夢と現実の食い違い話。 モデルってなんで背が高くなきゃいけないの、と思うが、 まぁリアルな世界で衣装が映えるってことなんだ、 というのは作中でも出てはくる。 とはいえモデルはパリコレだけではないしランウェイ歩くばかりではない、 ヒロインがそこにさえ拘らなければ自分の素質や才能を活かす場所は ある。なのに意地でもこだわる、という不幸な話である。


出口がないからか、そこは主役をダブルで用意、学校の同級生に 服を作ることが好きな男子を配置し、彼の話にシフトする。 しかし、家庭の問題で進学は難しい。でもデザイナーは大学なり 専門学校なりを出ていることが要求される。ということで 彼にも障害が立ちはだかる。とはいえ、身長、というどうにもならないこととは 違うので、ヒロインよりも彼をメインに押し出してきたのは正しい。


ただし、その後の展開は漫画チック。漫画なので仕方ない、 というには綺麗な絵で勿体無い。そもそも、どんな障害も乗り越えられないことはない、とするのは間違ったメッセージである。誰にでも輝ける場所がある、 という方向にするのが良いと思うのだが・・・。 著者と編集者とが何を描きたくて作っているのか、 物語の設計自体に不安を感じる作品である。続刊発売済→ ランウェイで笑って(2) (週刊少年マガジンコミックス)


【データ】
猪ノ谷言葉 (いのやことば)
ランウェイで笑って
【発行元/発売元】講談社 (2017/9/15) 【発行日】2017(平成29)年9月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ ランウェイで笑って(1) (週刊少年マガジンコミックス)
身長は、158cmから伸びなかった・・・。藤戸千雪の夢は「パリ・コレ」モデル。モデルとして致命的な低身長ゆえに、周囲は「諦めろ」と言うが、千雪は折れない。そんなとき、千雪はクラスの貧乏男子・都村育人の諦めきれない夢「ファッションデザイナー」を「無理でしょ」と切ってしまい・・・!?「叶わない」宣告をされても、それでも一途に夢を追って走る2人の物語。

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