【オススメ】 伏瀬、川上泰樹、みっつばー/転生したらスライムだった件


転生したらスライムだった件(1) (シリウスコミックス)

■【オススメ】 なるほどこれは確かに面白い。転生したら異世界でスライムに なっていたという話を、芸のあるコミカライズで魅せる。

37歳独身童貞の主人公は事件に巻き込まれて瀕死状態に。 そこで次生まれ変わったら喰いまくってやる、いや 30歳童貞なら40歳目前の俺は賢者か?もっと粘れば大賢者に なれたのでは?などと思っていると、「捕食者」「大賢者」 のスキルを得ました、進化しましたというナレーションが 頭に響いた・・・そして、彼は目覚める。しかし、 ベッドの上で生き返ったわけではなかった。


人間としての記憶と頭脳を持ちながら、スライムとして 転生した主人公の話。この冒頭部分は絵で見せなくてよい 小説ならではの構成となっているが、それを丁寧に 漫画にしたのはライトスタッフによる仕事と言えるだろう。 SF的な複雑な設定をさらっと読ませる。 まず最初に勇者に封印された竜に出会い、しかし彼と 仲良くなり友達になるという設定まではまぁなくはないだろうが、 その彼を解放するためにとる手段は、本作の主人公の キャラクターをよく説明した見事な手法で、この発想が素晴らしい。


その後、捕食しスキルを身に着けながら洞窟を出て旅に出る。 ゴブリンの村では、守り神だった龍が突如消えてしまったために 近隣の魔物たちが縄張りを拡張に襲いに来るという。 その龍は件の友達となったものであり、スライムはこの村を助けることにする。


その後の流れは、スピーディ。短すぎない適切な長さで次々と エピソードが流れていき、読み手は話に引き込まれていく。 エピソードを引き伸ばす 類のマンガが多いなか、この作品はテンポが良いく、すごく好み。 同名作品をスピンオフさせたコミカライズのほうは 同人誌的で作品世界を知らないと面白がるポイントがさっぱり わからないような仕上がりだったが、本作は原作のことなど 全く知らなくても楽しめるものになっている。


コミックは最新が5巻まで出ています。→ 転生したらスライムだった件(5) (シリウスコミックス)


【データ】
原作=伏瀬(ふせ)、 漫画=川上泰樹 (かわかみたいき)、 キャラクター原案= みっつばー
転生したらスライムだった件
【発行元/発売元】講談社 (2015/10/30) 【レーベル】シリウスKC 【発行日】2015(平成27)年11月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
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WEBで1億4000万PVの異世界転生モノの名作を、原作者完全監修でコミカライズ! 巻末には原作者書き下ろしの短編小説を収録した、ファン必携の単行本いよいよ発売!


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【オススメ】 西倉新久/HOTER R.I.P.


HOTEL R.I.P. 1 (A.L.C. DX)

■【オススメ】 死後の世界、成仏できない人のためのホテルを舞台にした話。 設定にアイディアあり。

不慮の死を遂げた人を優先して受け入れる、死後の世界にある ホテル「HOTEL R.I.P.」、ここでは 古参客の自縛霊にならないよう、死を受け入れる手助けをしている。 新たにやってきたのは、16歳の若き競泳選手。 交通事故に巻き込まれ死亡してしまったのだった。


岡崎二郎 的な、と思ったがSFや科学的な色彩はないので ビッグコミックオリジナル的なというべきか。 ホテルの支配人のキャラクターはやや露悪的で 「 あいの結婚相談所 」や「 弁護士のくず 」に雰囲気は近い。


死後の魂が成仏するまでの話というのは 割りとよくある物語。 ただし本作では一つ、アイディアがあった。


それにはホテルという設定が効いている。 死者にツインルームを割り振り、他の人物と 相部屋になってもらうというもの。 これで両者が親しくなり、それぞれの心残りを解消していく、 という構成は人情もの。だが内容にはいやらしさがない。 もう少し絵がこなれていたら相当賞賛される作品となったのではないか。


読み切り連作なのでエピソード作りは かなり大変だと思うが続刊が出ることを期待しています。


【データ】
西倉新久 (にしくらしんく)
HOTER R.I.P. (ホテル レストインピース)
【初出情報】エレガンスイブ(2016年)、Championタップ!(2016年、2017年) 【発行元/発売元】秋田書店 (2017/8/16) 【レーベル】A.L.C. DX 【発行日】2017(平成29)年8月25日初版発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
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死者限定ホテル「R.I.P.(レストインピース)」の宿泊ルールは「すべて相部屋」。互いの心残りを消せればチェックアウト。ホテルの一室で出会ったふたりの死者は…。


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【オススメ】 聖千秋/スパデート


スパデート 1 (オフィスユーコミックス)

■【オススメ】女性の顔を認識できなくなった主人公が、 唯一人間の顔として見えたのは再会した高校時代の同級生だった。

デザイン会社を運営している男性が主人公。 ヘッドスパが気に入っていたサロンにケチが付いてしまったところで、 近所の天然温泉のあるスパリゾートを紹介される。 そこで彼は、同級生だった女性に再会する。


ちなみに彼は、会社にいる女性の顔が、キャラクターに見えている。 というか女性は誰もかれも同じ顔に見えて、名前すら覚えられない。 が、何年かぶりで、まともに女性の顔が見えた。 それが、同級生だった子だった。


著者の新作が佳作で嬉しい。例によって、スーパーマンな人物の話。 いや、それだと語弊があるか。別に特殊な能力を発揮するわけではない。 が、芯がしっかりしていてブレないものを持っている。そんな人物の話。 この作品のヒロインもそうで、「優しくて控えめだけどいつも凛としていた」。


何度か立ち寄るその施設で、必ず顔を見せてくれる彼女。 そして彼は会員になる。それは彼女に会えることも当然ながら影響していた。 この施設、というか彼女のおかげで、感情が落ち着く主人公。 ではこのあとどう展開していくのだろう?というところで、 彼と彼女の同級生たちが次々登場しはじめ、そして、 彼女がまもなく結婚式であるということが明らかになる。ただし、彼女の口からは、 何も語られない。


主人公は何事も、ああそうか、と割り切る感じで、変に物分りがよいので、 この先の物語がどう転がるのかは微妙であり、続刊では話が停滞しそうな 気もするが、一巻としての美しさ綺麗さは絶妙。 投げやりにみえる題名に不安もあったが、読んでみると話はしっかりしており安心した。


【データ】
聖千秋 (ひじりちあき)
スパデート
【発行元/発売元】集英社 (2017/7/25) 【レーベル】マーガレットコミックス 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
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一之瀬朋哉はウンザリしていた。経営するデザイン事務所は多忙を極め、安らぎとは無縁の日々。あげく女性不信が積み重なり、日常生活に“大問題"が! そんなある日、偶然訪れたスパで奇跡の出会いが舞い降りた──!?


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【オススメ】 西餅/僕はまだ野球を知らない


僕はまだ野球を知らない(1) (モーニングコミックス)

■【オススメ】 サイバーメトリックスを漫画に取り入れた一作。 ここまで極端に描けるのは、漫画ならでは。 この割り切りゆえに面白い。

主人公は物理教師。野球が大好きでデータをマニアックに集め サイバーメトリクスを推進する野球部部長。でも勤めている工業高校は 弱小であるし、監督には邪魔にされる。他のチームの監督も尾行して 性格まで分析するトラッキングをストーカー扱いされて クビ宣言。野球に一度も関われずにクビか、と愕然としていたところ、 急転直下、監督が糖尿で入院することになり、監督の座が彼に舞い込んでくるのだった。


野球が大好きだが自分でプレイする才能はなかった主人公が 監督としてようやく野球に関わることになるというお話。 父は名監督で、しかし部員たちは全く楽しそうに野球をしていなかった、 という過去もあるようで、背景の設定もきちんと用意。まぁこういう 設定が必要というのがフィクションの面倒なところではあり制約でもあるのだが。


選手としての実績がない人物が指導者となることへの抵抗感は いまだに根強いが、そのなかで彼はマニアックさと愛着心とに加えて 部活にカネを比較的投じられる工業高校という状況と、 趣味と実益が一致しているがゆえに投じられる私財を背景に ぐいぐいと自分の思うところを推進していく。


ただ本作がすいすい転がっていくのは、彼の指導力にある。 アドバイスがわかりやすいとして、部員にすぐ受け入れられる。 部員の向上心をくすぐったうえで、結果がすぐに出る。 やはり結果がすぐに見えないと信用されない、逆にいえば結果が出れば 信用を得られる。それがスポーツなど技術系にアドバイスする際の 良いところなのだろう。中間指標、KPIをアドバイスをする側も受ける側も きちんと抑えることが大事、という話が主題で、ああ、だからこの漫画は 今までの野球漫画とは違った面白さがあるのだな、と納得する。


特に弱小チームであるというのは伸びしろがあるので、 描いていく上では面白い。 そこに、リトルリーグなどでは実績あるがタッパの問題で成長力を 疑問視されて放り出された才能ある人物がおり、 監督の期待というか指導に応えられる、というのが上手い。 「 おおきく振りかぶって 」を 「 ベイビーステップ 」に更に寄せた感じの話だが、よりデータをごりごりツッコミつつ、 そのデータマンが主人公になって、かつ コメディ要素を忘れない、ということで、 「 逃げるは恥だが役に立つ 」の野球版みたいな感じで捉えるのが良いのかもしれない。


プレイヤーに注目する時代は終わった、とは言わないが、 過去にプレイヤー経験のない監督、コーチ、データマン を主役とするというのは、実は現実を踏まえると正しい視点なのではないかと思う。 それで漫画になる方法を模索するのが、今後のスポーツ漫画のあるべき広がり の一つの正解ではあるだろう。選手を描いていると最終的にはスーパースターを 描くしかなくなってくるジレンマから逃れられない、という問題があるので、 新たな正解を模索するのは業界の生き残り策としても正しいはずである。


【データ】
西餅 (にしもち)
僕はまだ野球を知らない
【発行元/発売元】講談社 (2017/8/23) 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2017(平成29)年8月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ 僕はまだ野球を知らない(1) (モーニングコミックス)

高校野球の監督をするのが夢だった物理教師・宇佐智己(うさともき)は、念願叶って浅草橋工業高校野球部監督に就任。チームを勝利に導くために、野球の統計学を提案する。根性でも気合でもない、データに基づいた「効率の良い努力」とは何か? 新生野球部、始動!!


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【オススメ】 朱戸アオ/リウーを待ちながら


リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)

■【オススメ】未来を舞台にした作品なのかと誤解したが、これは架空の地名 を使った話か。そして内容は、アウトブレイク。傑作「 Final Phase 」の著者に再び疫病ものを描かせるだけあり、切り口がひと味違っている。 感染源をすぐには断てない悪夢とどう戦うか。

戦闘訓練で主人公は「・・・もう7時か・・・」と目を覚ます。 富士山の麓にある人口9万人足らずの横走市で、まもなく 自衛隊の総合火力演習が行われる。主人公はその市にある病院 で働く医師である。


近未来なのか?と思うが、どうも別にそういう設定ではない、らしい。 普通の日常のなか、バスでやってきた人物が病院の前で倒れていた。 どうやら自衛隊員らしい。血を吐き、心停止する。 主人公は一応助けるが、その後同様の症状を示す者が運ばれ、その人物は 助からなかった。そして翌日。件の転院がベッドからいなくなった。夜遅くに 自衛隊病院が現れ、隊員を転院させていったという。


熱意と勢いのある女性医師が主人公の話。院内の看護師も感染したことで、 彼女は原因追究を推し進める。自衛隊病院の車まで止めて押し問答した 結果、内実を知る自衛隊病院の医師が彼女に真相を告げる。そして疫研に 送ったサンプルからも、それを裏付ける結果が現れる。


題名にあるリウーって何?というと、カミュの作品に出てくる医師、なのだろう。 つまり、今回の作品の中心となるものは、アレである。 何かはわかっているので、対処策は取った。が、そこで終わるのであれば、 著者が先に描いた「 Final Phase 」と同じである。今回は、耐性ができてしまった菌がいる、という最悪の 事態が待っている。それは、今回舞台となった病院、というか地域に問題があった。


ヨーロッパで起きた地獄が現代日本で再現されてしまうかもしれない、 というパンデミックものである。勿論、医術も情報も進化しており 宗教に毒されていない分、そんなことにはならないのかもしれない。 しかし現時点では医療関係者であり知識があり物分りも良い人物しか 出てきていない。そして病院は患者の死亡を止められない。 さて、どうなるのか。


このタイトル、この表紙では買いつづらいとは思うが、 これは必読の作品である。が、まずは著者の 「 Final Phase 」を読むことをオススメしたい。 それを読んだら、本作への期待度は更に上がることだろう。


【データ】
朱戸アオ (あかとあお)
リウーを待ちながら
【発行元/発売元】講談社 【レーベル】講談社 (2017/6/23) 【発行日】2017(平成29)年6月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)

富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。医療サスペンスの新星が描くアウトブレイク前夜!!


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【オススメ】EMMANUELLE MAISONNEUVE、JULIA PAVLOWITCH、高浜寛 /エマは星の夢を見る


エマは星の夢を見る (モーニングコミックス)

■【オススメ】なんだこれは。予備知識なしに読んで、一体なんなのだろう?と。 何も全く知らずに読んだほうが面白いと思うのだが、まぁ、 レビューしないわけにはいかないので・・・。

友人の誕生日パーティにやってくる女性、エマ。彼女はプレゼントとしてオリーブオイルの詰め合わせ を持ってくる。それを誕生日の友人は大歓迎。周りの人たちも、何をもらったのか興味津々。 エマは味覚と知識に全幅の信頼を置かれているグルマン。そんな彼女は、 応募したある仕事の返事をずっと待っていた。


本作の星は、ミシュラングルメガイドのそれ。彼女は調査員のポストに空きができたとして 職を打診され、試験を受けることになる。なるほど、そんな話なのか。 が、絵が、カラーのものをモノクロ化したようなタッチで、しかもそれが全ページ にわたって続くので、なんでこんな変な本にしたのだろう?と違和感を覚える。 ただしそれは、色付きならもっとカルトになったのに、という残念さである。


試験を受けたり指導を受ける調査員は癖があり独特。とはいえ勿論これはミシュランを非難したり 批判したりするものではない。本当は様々な調査員を描いてくれたほうが より面白くなった気もするが、主人公の成長譚というのが本筋だろうから、 一人で行動する彼女の孤独というところに話はシフトしていってしまう。


で、途中から話がよくわからなくなる。彼女が昔から憧れていた夢の国へ出張する。 そう、それは日本。実在の店が登場し、あれ?これって実在グルメマンガの 類というか寧ろ真打ちだったのか?と混乱してくる。そして和食を嗜んだエマは、 フランス本国に戻ったところで食べた料理の味を重ったるく感じ始める。 ・・・ん、何が描きたいんだ、この話・・・。


話は結局、彼女の成長譚という本筋に戻る。が、本作品は一巻表示がない。 つまり、この一冊で読み切り、一巻完結本である。え、ここで終わりかい、と。 しかも尺足らずの割に、余計なエピソードが挿入されている。この内容であれば、 恋人の話はばっさりすべて要らないだろう。女性が調査員になるのは 大変、という今だと性差別と言われそうな内容も違和感がある。そもそも女性の調査員が 珍しいのであれば、調査員を名乗って店に行ったらそれこそ目立つので、 名前を隠したところで意味が無いのでは、と基本的なところも気になってくる。


日本へ行ったのは物語構成上のサービスなのだろうけれど、おかげで余計な情報が 入り込み、尺を奪ったために、その前後にしわ寄せが行った。 もっとフランスにフォーカスしてよかったのに。ただ、こういう構成になってしまった理由は、 何となくわかる。原作者自身を投影しているからなのだろう。 原作者自身の新人の頃をそのまま主人公に埋め込んでしまったので、 今の目から見るとおかしかったり全体のバランスから見ると不要な要素が 入り込んでしまっているのではないか。


しかし、そうした、普通のプロなら取り除く余計な要素があるにも関わらず、 中途半端な話であるにも関わらず、これは、面白かった。 やりとりのテンポが良い。作画家さんの画面構成が見事なのもあるが、 主人公の心の声を文字にしつつ、それが邪魔にならず意味があるものになっている という話はそうはない。そうか、ミステリーショッパーものは、モノローグが似合うんだな。 逆にいえば、彼女の心の声を描いてしまうがゆえに、彼女にどっぷり入り込んで 話を描くほかなくなってしまい、物語は神の視点を失った。それは、 本作が彼女の物語だから致し方ないというか当然である。一方で、 プロの調査員の話ももっと読みたかったという思いもある。要するに、続きが読みたい、 ということであり、つまりは、くせになっている。そんな作品である。まぁ、 面白くて変なマンガでした。


【データ】
高浜寛 (たかはまかん)、原作=EMMANUELLE MAISONNEUVE/JULIA PAVLOWITCH
エマは星の夢を見る
【発行元/発売元】講談社 (2017/6/23) 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2017(平成29)年6月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品)
■購入:
amazon→ エマは星の夢を見る (モーニングコミックス)

舞台はフランス。フードライターのエマは、ミシュランガイドの調査員になるという子供の頃からの夢を諦めきれず、ミシュラン本社に履歴書を送付する。9ヵ月後、調査員のポストに空きができたという連絡を受け――。元ミシュランガイド調査員の実体験を漫画化。知られざる彼らの日常とは?


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【オススメ】 中川海二/ROUTE END


ROUTE END 1 (ジャンプコミックス)

■【オススメ】「特殊清掃業」を描いた話は前例がないでもないが、 サスペンス・ミステリーの中に溶け込ませた本作は異色。

主人公は10歳で母親を自殺で亡くした。「十歳の俺は母の生きる理由にはなれなかった」 という思いと後悔と怒りで、彼は生きてきた。死にたい、でも自殺はしない。 そんな彼が生きる理由として縋ったのが、死体の出た部屋の後処理を行う特殊清掃業 のしごとだった。


主人公が現場処理をするなか、近隣では連続殺人事件が起こっていた。 死体をバラバラにして「END」と描く手口。それは世間で報道もされており、 その現場の処理は彼の会社でも行っていた。


そして主人公が世話になってきた尊敬すべき社長が、 この事件に関与しているような展開となり、 両者が交わっていく。事件に関わる 刑事は弟を亡くしたばかりで、その亡くした弟の部屋を処理したのは主人公の会社で、 主人公はそこに住んでいる、といった設定もあり、 絡み合った構成は読み手を作品世界に引き込んでいく。


特殊清掃や遺品処理では 【オススメ】 富田安紀子/Re:Life−リライフ− 【オススメ】 きたがわ翔/デス・スウィーパー といった作品があったが、特殊な職業に寄り添って展開しているこの2作も佳作だが、本作の場合は職業を描くことだけに重点があるわけではない。そこが一歩先を行くところで本作の志は高く、それがスピーディに綴られていくので読みても一気に引っ張られていく。


早い展開はただし痛し痒しで、一巻巻末では怒涛の展開に。それは早くないか? じっくり読ませてくれる作品かと思っていたのだが、これは短期集中決戦型なのか。


著者は中川貴賀氏の別名義であるらしい。「 リメインバッド 」は素晴らしい作品でした。お読みの方は本作も気にいると思うので是非。 ところで アマゾンで一件低評価なレビューを見たが、単行本読めば意味がわかるはずのそれこそ「思慮に浅く非常識」な意見だったのでああいうのが掲載されるのが集合知の弱点といいましょうか。


【データ】
中川海二 (なかがわかいじ)
ROUTE END(ルートエンド)
【発行元/発売元】集英社 (2017/6/2) 【レーベル】ジャンプコミックス 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ A(絶品) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ ROUTE END 1 (ジャンプコミックス)
人の死が日常的となる職業、“特殊清掃業"を生業とする青年・春野。彼が近隣で続発する連続猟奇殺人事件、「END事件」に足を踏み入れて…。生と死の在り方を問うサイコ・サスペンス開幕!!


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