うめ/おもたせしました。


おもたせしました。 1 (BUNCH COMICS)

■おもたせを持っていく、という話にすることで手土産ものを シリーズ漫画にしたアイディアは面白いと思う。

和服姿の女性が主人公。彼女は叔母さんのお使いで相手先に 赴くが手土産を欠かさない。よい品物を持っていく、のだが、 その先でお腹を空かせた音をさせてしまい、おもたせを 寧ろ先方にすすめられてしまうという。まぁ先様とご一緒に お食事するってのは、なんだそりゃと思いつつも、微笑ましくはあるが。


実在するお店の実在する手土産を取り上げておもたせ話としたのは 面白い。いろいろなものを知っている、その上で相手の事情も勘案し、 何を持っていくかを決めるのは素晴らしい、のだけれど、 その一番おもしろい過程の部分はあまり描かない。 で、読者にとっては、なんだか知らないけど、なぜか相手先に赴いて、 唐突にお腹すかせて一緒に食べて、って形にしか見えない。


文献に基づく薀蓄の展開は深く、本作の売りはこれなのだろう。 それは確かに面白くよく出来ている。一方で、大きな物語が見えづらい。 叔母さんは古物商の類かリサーチャーとかリファレンス的な仕事なのか、 編集者かなにかか、では主人公は何者か。小説家を志していた過去が あるらしいことは巻末の親との会話でほのめかされるが、全体像が見えないので もやもやする。


エピソード優先で都合の良い設定で作られた物語、という感じ。 ただそれでも面白くないわけではない。 なかでは女優さんに昔の脚本を持っていく話が個人的には最も好き。 相手の情報を主人公サイドがきちんと持った上でひねった展開にしている のでツイスト具合が効いている。そしてこの話には昔の文献を絡めた薀蓄 展開はナシ。つまりは、本作が売りにしているポイントは、 エピソードを本当に面白くするためには機能していない、ということか・・・。


【データ】
うめ (小沢高広、妹尾朝子)
おもたせしました。
【発行元/発売元】新潮社 (2017/4/8) 【発行日】2017(平成29)年4月8日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ おもたせしました。 1 (BUNCH COMICS)
寅子は仕事柄、取引先や友人知人など訪問が多い毎日。その際に何か必ず“手土産”を持って行くことを生きがいにしている。ただし寅子が選ぶ手土産の条件は……“自分が食べたい”もの! 実在のお店の名物料理をテイクアウトして、その美味しさを他人と共有する“コミニュケーショングルメ漫画”の開幕です!


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