飛松良輔/ブルタックル


ブルタックル 1 (ビッグコミックス)

■一巻読み終わるころには続刊への期待度が 湧いてくるラグビーもの。なのだけれど。

主人公は銭湯の息子。自分は後を継ぐつもりだったが、 このご時世に呑気すぎるだろうと親に大学に行けといわれ、 親友と同じところに入学した。・・・そんなかんたんに 入れるのか?


そんな事情で入学したので主人公はやりたいことが特にない。 ちなみに親友の夢はラグビー。かつての強豪校なので この大学を選んだのだという。彼と一緒に運動部見学 に行った彼は、初心者ながら見事なタックルを見せるのだった。


普段から薪割りをしていた彼の素質がラグビーに向いていた、 ということで隠れていた天才が発見される話。 本人はしかし18歳からはじめたって通用しないだろう、 と言いつつ、本作でも女の子の存在がお調子者な主人公を 盛り上げる。うーん、この間読んだ「 フルドラム 」と大同小異だな・・・。


設定は実は本作のほうが丁寧。主人公のタフネスさの理由が明確。 体力お化けでもあるので練習にもついていける。 一方で、小学館ものなせいか、いちいち説明が入る展開は丁寧すぎる、 というか鬱陶しい。そして、チームスポーツという ことを前面に押し出してくる。なので、話が軌道に乗るまでは、 どうも居心地というか読み心地が悪い。連載で読んでいたら放り出していたかもしれない。


が、一巻も終盤になると、主人公がどんどん、ルールも技術も習得していく。 そのあたりはフィクションならではで、この展開ならもっとプレイヤーの 少ない競技のほうが向いているとは思うのだが、しかし、 読んでいると乗せられてくる。そして巻末になると、続刊も読みたくなってくる。 ただ、ちょっとノリがなぁ。主人公のキャラクターが物語の展開に都合が良すぎる のが気になる。


【データ】
飛松良輔 (とびまつりょうすけ)
ブルタックル
【初出情報】月刊!スピリッツ(2017年) 【発行元/発売元】小学館 (2017/4/28) 【レーベル】ビッグ コミックス 【発行日】2017(平成29)年5月3日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
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超本格&激アツ! 大学ラグビー青春漫画! 自分のやりたいことってなんだ? そんな悩みを抱えていた銭湯屋の息子、“うしお”は大学でラグビーに出会う。 球技か、格闘技か―― 激しいぶつかり合いのため「闘」の字を冠されたスポーツ、 闘球=ラグビー。 その魅力にとりつかれたうしおは、薪割りで鍛えた筋力、そして持ち前の“大胆不敵さ”を武器にして、仲間達と日本一を目指し始める!


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