大澄剛/さんぱちのおと


さんぱちのおと(1) (モーニング KC)

■勢いはあるのだけれど、 主人公の設定や題材がいまいち古く見えて引っかかる。

剣道もの。小学校の頃一緒の道場だった三人のうち、 ひとりは剣道の名門である熊本の中学へ行き全国制覇。 しかし高校からはさほど剣道が盛んではない静岡に 帰ってくる。一方、道場の息子は剣道なんてと白け気味で、 目標を失い、何をしたいのかもわからなくなり モラトリアム状態に。


残った一人は身長が伸びずにいる子 で性格は直情型。彼の行く学校は静岡県内でも 強豪ではない。つまり存在としてはダークホースである。


基本的に話は描くのに一番カンタンなこの最後の子を 主人公として展開していく。学校が大会に出場、 しかし一年生で出られなかった彼は出場機会を求めて 直談判。まぁ、これはこれでオーソドックスに 面白くはあるのだが。極めて普通な話ではある。


道場主の息子で、その立ち位置ゆえに葛藤があるらしい 少年の話はまだ描かれず。とはいえ、それもまぁ 青春だよね、と思うような話にしかなりえない。 一番大人なのは全国を極めた少年。静岡に戻っても、 自分は自分、ということでやっていこうとする 人物なので、これはこれで逆に物語が転がしづらい。


先々の展開を考えると、同世代の3人のライバルを 用意したのは正しく、その中で展開しやすい一人に 特化して話を転がしていくのも正しい。絵も魅力がある。 とはいえ、モーニングレーベルでいま展開しなければ いけない話なのだろうか、これ。それが一番の疑問。 2巻も出たのだが買おうかどうかまだ考えがまとまらない・・・いや 最近は買う量も絞っていこうと思っているので・・・→さんぱちのおと(2) (モーニング KC)


【データ】
大澄剛 (おおすみつよし)
さんぱちのおと
【発行元/発売元】講談社 (2017/4/21) 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2017(平成29)年4月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ さんぱちのおと(1) (モーニング KC)

さんぱち(高校用竹刀)を振る者にしか、見えない景色がある。小柄でも、剣道にかける思いは人一倍の新高校一年生、近藤直司。全国制覇の夢に燃える彼の前に立ちはだかったのは、同世代の中では最強の剣士であり、かつての幼馴染みだった水嶋時生だった――。 燃えたぎる青春を剣道に捧げる、不器用だけどまっすぐな少年たちの物語。


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