【オススメ】末永裕樹、馬上鷹将/あかね噺


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■【オススメ】落語家、真打ちを目指す女の子の話。ちょっと面倒な設定もあるが、 一巻のうちはそこまでいかないので充分に楽しめる。

真打の試験を控えた二ツ目の落語家。娘はその父の落語、芸を尊敬していた。父は生活の ためにも試験にかけていた。その年の審査委員長は、師匠の兄弟子で当代一の呼び声も 高い落語家。結果、当日の出場者は皆、破門とされてしまう。 その日から、娘の噺が始まった。


生活のために落語から足を洗わざるを得なかった父。しかし父の落語を愛していた娘は、 父の師匠に頼みこみ、落語噺を教わっていた。それから6年。父の落語がすごいことを照明したい、と弟子入りを申し入れる。


落語家もの。新弟子から始める話なので読み手もすっと入り込みやすい。 序列の話などありつつ、主人公は既にある程度噺ができる状態。 しかし落語とはそれだけではないんだよ、という話を展開していく。 師匠と兄弟子、それと母親という登場人物は、ヒロインに対して好意的。 ただし、そもそもの設定が、業界のボス的存在が魔王というかラスボス的に 存在しており、父の存在とともに先々ハードルになっていくのだろう。


業界を牛耳るというかナンバーワンの実力者が独裁者的な存在ってのは、 まぁ、そういう存在が実在したという歴史もあるのであれなのだが、 バトルもの的な構造になってしまうので、その良し悪しはある。 この作品はそれを狙っているのだろうが。


年功序列的なものを崩して実力主義に、というのは わからないでもないけれど、結局のところ良し悪しは客が判断してくれるものなので、 提供する側が判断して序列つける必要はないんだよね。 客商売は客のほうで淘汰してくれる。 実力者ひとりが独裁的に判断するというのは、 その人の基準で選別することになるのでバリエーションには当然欠けるし、 そもそも客の審美眼を信用していないということでもある。 確かに客は信用できないというのはあるだろうが、 そういう人が客商売するのがそもそも間違いなので。 天才であろうとも、その人が示してくれる道は数多あるうちの 一つでしかないのである。その辺にあまり拘泥しないで物語を進めてほしいところ。


【データ】
原作=末永裕樹、作画=馬上鷹将
あかね噺
【発行元/発売元】 集英社 (2022/6/3) ※電子版で購入
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幼い頃、父の魔法の様な落語に魅せられた朱音は、父のある一席を機に自身も噺家としての道を歩み始める。17歳になった朱音が目指すのは落語界の最高位「真打」になること――。一流の技量を習得するため、様々な試練が朱音を待ち受け…!? 新生落語ヒロイン、ここに誕生!!



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