主人公が雀荘で賭け麻雀をしているところに 警察が踏み込んでくる。彼の肩を叩いた警官は 、先輩と呼ぶ。そこで彼も警察手帳を出すが、 後輩は彼に手錠をかけて連行する・・・
という冗談で始まる話は、捜査一課が 担当する一連の殺人事件。右手の指が全部切られているという 怪事件だが、そこには必ず麻雀パイが置かれていた。 そこで、元捜査一課の刑事であった主人公の 捜査能力が頼りにされる。
近代麻雀で我孫子武丸のミステリ。しかも刑事もの。 そこにムリヤリ麻雀ネタを絡めてくる力ワザ。 そして「PS 羅生門」の中山昌亮なので、 当然、女性も登場しないと魅力半減。 今回は、メガネ婦警。麻雀好きで綺麗な牌譜を愛する 趣味のある女性という、素敵なマニア。彼女が主人公と後輩とに 加わり3人の別働隊が捜査をするという、 むちゃくちゃな話である。
さすがに次の2巻で完結、 事件解決、か知らないが結末出たらそこでお話も終わり。 更に続けばカルトになる作品だと思うが、 さすがに刑事もので麻雀絡ませた話はそうそう無理か。
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発想の無理さかげんが素晴らしい。媒体と作家の個性が
うまく活かされていて、こういう企画は良いのではないでしょうか。
【帯】 我孫子武丸書き下ろし、本格巨編ミステリー!! サウンドノベル「かまいたちの夜」シリーズ・シナリオ担当ミステリー作家 我孫子武丸 ドラマ「 PS羅生門」原作者中山昌亮我孫子武丸(あびこたけまる)、中山昌亮 (なかやままさあき)殺人現場に置かれたひとつの牌。それは・・・・・・犯人からの挑戦状!!!!????
【裏表紙】 都内で頻発する連続殺人。その傍らには謎の牌が−。牌を並べ、 何らかのメッセージを読み取ろうとする捜査本部だが、謎は深まるばかり・・・。 この牌の意味は!?そして犯人の目的は!!
迷彩都市(カモフラージュ・シティ) → ビーケーワンで購入 , アマゾンで購入
掲載=近代麻雀
竹書房
近代麻雀コミックス
2006(平成18)年10月7日初版発行
定価=562円+税