木内一雅、夏元雅人/CHILL

CHILL 1 (1) CHILL 1 (1) 夏元 雅人,木内 一雅

某国体制が崩壊し難民が大量に発生、 国連を通じ近隣諸国がそれを受け入れることに。 日本にも来訪、という設定の近未来。対外国人組織犯罪の エキスパートチームに、新人が配属されるところから話が始まる。

北・・・いや、某国(といっても地図思い切りばばんと、 かつ彼らの話すネームはハングル文字ですけど・・・)の難民と なったのは、それまで支配階級だった人々、それが国内の暴動の 標的となったために逃れてきたという設定で、日本は東京湾の 埋め立て地に囲い込み、そこは治外法権に。出入りを警戒している 割に彼ら絡みの犯罪が起き、捜査に赴く警察官も危険な目に遭うことが 多々という状況に。某国の「支配階級」という落としどころは、 この手の漫画にしては政治的な正しさを志向している?

とはいえ、東京の街中ではふつうに外国人(中国語のネームが・・・) が大事件起こして、その鎮圧に向かってますが。まぁ中国人「マフィア」 なのでこれもまぁそういうものとして考えれば・・・しかし、 具体的な国や民族を敵に仕立てたフィクションはいかがなものかと思いつつ、 そういう単純な話ではない・・・のかなぁ。ワカリマセン。

難民街に手を出せない日本、制圧のため特殊部隊を投入するが死亡率は 非常に高い、そんな状況で新たに加わった新人は、座学は眠り試験はカンニング で通った人物。読者を知らない世界にいざなうにはド素人の 狂言回しが必要で、それには確かにうってつけ。説明調は多いものの、 すんなりと入っていける構成にはなっている。

というか日本としては、彼の国の政治体制は転覆してはいかんわけだが。 これは韓国も同じで、中国は・・・あー、ここはどう思っているか わからんねぇ・・・本当は同じはずだが・・・ロシアとアメリカは、 どうでもいいと考えていそうなので潰しにかかりそうだが、 そこに乗っかると日本としてはあんまりありがたくない未来が訪れる可能性は確かに ありそう。まぁそこまでディープな内容を描くマンガではない、と思う。

2巻同時発売。

■続刊購入する?→★★★
話の中軸となっている事柄に対して嫌悪感を抱かなければ、 それなりに楽しめる。

【帯】 極東で一つの国家が崩壊!!あなたは日本の未来を目撃する・・・・!!! 西暦20XX年、極東で一つの国家が崩壊!! それにより大量の難民が発生し、大挙日本へ押しよせた!! 日本政府は彼らを東京湾の人工島に押し込め、人々はその島を「CITY」と呼んだ・・・・。 それから時は流れ、日本では外国人組織犯罪が増加の一途をたどる。 それに対抗すべく、警察内に新たに設けられた部隊があった。 それがACAT(エーキャット)である!!そこに配属された新米隊員・ 飛騨陸(ひだりく)はベテランスナイパーの赤城美香(あかぎみか)と バディを組むことになるが・・・・。
原作=木内一雅 (きうちかずまさ)、漫画=夏元雅人 (なつもとまさと)
CHILL (チル) → ビーケーワンで購入 , アマゾンで購入

掲載=ヤングマガジン2006年7号〜11号、14号、15号

講談社
ヤンマガKC
2006(平成18)年12月6日第1刷発行
定価=533円+税



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