【オススメ】 杉山小弥花/当世白浪気質〜東京アプレゲール〜

当世白浪気質 1―東京アプレゲール (1) (コミック) 杉山 小弥花

【オススメ】 太平洋戦争が終わり、古文書古美術品を狙って盗み売り払うこそ泥の美青年が主人公。ダムに沈む村に立ち寄った際、当主に子種をなどと頼まれ、しかし16歳のお嬢には欲情しない俺は年上好きだ、などといいつつ、何かのために犠牲になるなんてオカシイしまっぴらだ、とそのお嬢をつれて逃亡することにする。

戦後の混乱期でたくましく生きる悪漢小説風。戦後が舞台であるために、何かの犠牲になって生きるのではなく自分の生をいきる、というテーマが際立っている。腹の足しにもならない美術品などこの混乱期に、と凡人は思うが、腹の足しにもならぬが多少の金となり食料にかわるため二束三文で売りに出され、それを先々見越した者たちが待ってましたとばかり買い集める、カネは持っていてもインフレで目減りする、が美術品ならそれはない。登記も必要ない美術品はマネーロンダリングにも抜群・・・なるほど。目端の利くものにとっては混乱期こそ活躍の場ですなぁ。

行きがかり面倒を見ているお姫さまが、世間知らずで純粋であるが子供とかけ離れた鋭さがありしかし年齢的に子供なだけにオトナのことがわからなかったり。このキャラクターはロリータ好きでなくてもはまる格好よさ。

ちんまり描かれた際の絵のタッチが谷川史子好きには はまる。で、普段のヒロインは、内田善美の「草迷宮 草空間」みたいなもんで。それでもって、あー、これ、話の構造は「ギャラリーフェイク 」か!いやそんなことはどうでもいいが、好きな作品にどことなく似ていて、でもどれとも違う魅力があります。

■続刊購入する?→【絶対買う】
これは今月のパワープッシュです!しかも300ページある単行本、7話掲載、読み応えばっちり!2巻出してもらうためにも、一巻を買いましょう!

【帯】 美術品泥棒&狼の婚約者、危険な2人のトーキョー逃避行!  物はなくても、今よりずっと粋だった!変わりゆく東京を舞台にした話題作、 待ちに待ったコミックス化!

「私はおまえのものだ。おまえが生きろと言えば生きるし、 死ねと言えば、そうするまで・・・」 美少女・千越の微妙な成長をまとめて読もう!

【裏表紙】 盗人稼業のヤクザ者と謎の霊感娘、危険なふたりのトーキョー 逃避行!  時は昭和23年。焼跡残る東京に眼力確かな美術品泥棒あり。 名は吉田虎之助。お宝探して迷いこんだ山村で人形のように美しい少女・ 千越と出会う。彼女は村のために、山の神の使いである白狼に 嫁入りするという。それはつまり「生け贄 」になること・・・。口封じのために捕らわれた虎之助、そして千越の運命は!? 戦後ニッポンの文化、風俗、そして生き方と変わらない愛情を描く話題作、 ついにコミックス化!

杉山小弥花 (すぎやまさやか)
当世白浪気質〜東京アプレゲール〜 (とうせいしらなみかたぎ とうきょうあぷれげーる) → ビーケーワンで購入 , アマゾンで購入

掲載=ミステリーボニータ2005年3月号、7月号、9月号、10月号、12月号、 2006年2月号、4月号

秋田書店
Bonita Comics Alpha
2007(平成19)年7月15日初版発行
定価=514円+税



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