小野敏洋/そらのカナタの!

そらのカナタの! 1 (1) (CR COMICS) (コミック) 小野 敏洋

突然空が溶け、サカナのような物体が顔を覗かせる。 なにあれ?と思った中学生の女の子は友人に同意を求めると、 みんな固まって動かない。自分以外に生きて動いている人は、 と校内をめぐると一人の男子が。しかし彼はあまり頼りにならず。 いったい何が起きているの?と思っていると空から柱のようなものが 地に降り突き刺さる。するといままで固まっていただけの人間が 怪物に変化して襲ってきた。絶体絶命、な状態で助けが。 地球人で日本人、と名乗る少年が与えてくれる力によって、 少女は怪物化した人間を元に戻すことに成功する。

異世界からの侵略者が地球にやってくる。それを阻止するとために やってきた少年。彼に協力できるのは、未知のエネルギーを受けても 石化しないごく少数のヒロインのような人間たちだけ。 そうした人間に彼は潜在能力を引き出す機械を渡し、 その力で地球を救うことを促す。

地球が侵略を受ける話だが、悲壮感が薄いところが珍しい。 かといっておちゃらけているわけではなく、 侵略行為自体が地震のようなもので、日に何度もあるし 人間が必ずしも怪物化するわけでもない。そして怪物化した人間を 元に戻す方法が確立されている。なのである種ゲーム感覚。 とはいえ主人公が素直であるゆえの明るさで、 周りにはひねた人間も用意していて特殊な事態に対して誰もが 順応しきれているわけではないというバランスもとっているので 極端な感じはしない。

主人公達に協力する存在がいったい誰なのかは微妙に匂わせてもおり、 「わけのわからない異界の侵略者もの」という話にしては かなりすんなり読み込める。手慣れた仕上がりになっている。 怪物も怖そうには見えないがそれ以上に対抗する手段がほのぼのとしており、 この辺が実にユニーク。一方、主人公達がきちんと行動しないと 死傷者がもの凄く出てしまう−人間の行動が止まってしまうため たとえば飛行機の乗客は石化している時間から戻ったあとに墜落してしまうなど の弊害がある、ということも示しており、お気楽なだけの話ではない。 このあたりのシリアスとコミカルの融合加減が絶妙で素晴らしい。

カバーはずすとオマケ有り。

■続刊購入する?→★★★★★
題材の割に軽い内容で、かつ軽いだけではないという仕上がりが見事。

【帯】 仲間といっしょに、世界を救っちゃうんだから! 『 バーコードファイター 』『 ネコの王 』の鬼才 小野敏洋最新作!!

【裏表紙】 双葉そらのは、フツーに元気な中学1年生の女の子。 ある日、空に巨大で不気味な魚の頭が現れ、 人間が石になってしまった! さらに、石になった人間が怪物化し、そらのに襲いかかってきた! そこに不思議な少年“リウ”が現れ、そらのに、 “トラリトーク”という不思議な機械を手渡すが−!? 鬼才・小野敏洋が描く、フシギ・バトル・コミック!

小野敏洋 (おのとしひろ)
そらのカナタの! → ビーケーワンで購入 , アマゾンで購入

掲載=月刊COMIC RUSH 2007年3月号〜7月号

ジャイブ
CR COMICS
2007(平成19)年7月15日初版発行
定価=562円+税



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