有川浩、弓きいろ/図書館戦争 LOVE&WAR

図書館戦争LOVE&WAR 1 (1) (花とゆめCOMICS) (コミック) 弓 きいろ (著), 有川 浩 (著)

■ 【オススメ】 迫りくる検閲の時代を描く!アニメ化も話題の 小説の漫画版。少女マンガ的恋愛ものとして 楽しめ、このレーベルでのコミックス化はぴったり。

検閲が強化された時代。メディア狩りが行われるが、 そのなかで図書館は法をたてにして対抗した。 表現の自由を守る勢力としての図書館、 検閲を行うメディア良化委員会。両者の抗争が続くなか、 主人公は高校時代に救ってもらった経験から、 憧れの王子様に近づくため、同じ仕事をするために、 女子ながら前線にたつ防衛員を志望する。

体力は女子として頭抜けており男子に匹敵するが 座学は寝てばかりのヒロイン。指導教官とも ことごとく対立する。が、その教官の対応が 自分のことを思ってのことだと知り、ヒロインはどきまぎしてしまう。

近未来のディストピアを描いた作品、に見えるが、 抗争といっても両者は国内で共存しており小競り合い がある程度。そんなもので済むのか、と思うが、 IRAなんかを考えると充分ありうるか。

ただそんなハードの設定よりも、ソフトな内容に重点があるのが この話。そういうハードなハードを用意しつつ、 ソフトは本当にソフトで、反発しあう男女が「丘の上の王子様」と 「キャンディ」の関係らしい、という少女マンガの王道、 うぶな恋愛漫画のノリ。

そうした直球勝負の組み立ての一方、 訓練を経て心も育っていく成長物語としても読める。 検閲だの戦争だのという枠組みの突飛さに依存しすぎず 、現在でも通用する普通の普遍性ある話にしたことが 勝因。もちろん、その普通さにとどまらず、 異常な設定を生かした話も要所要所で出てくるわけで、 やはりこの設定を思いついた時点で成功は確約されていたのだろう。

ちなみに私は原作未読。既読のかたがどう思うかは存じませんので念のため。

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弓きいろ(ゆみきいろ) 、原作=有川浩 (ありかわひろ)
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【裏表紙】 「メディア良化法」により、本が狩られる時代。 その検閲に対抗して、図書館は本を防衛する 「図書隊」を持っている。笠原郁は、昔助けてくれた 図書隊員(顔は不明)に憧れ入隊。が、待ち受けていたのは、 鬼教官!?大人気エンターテインメント小説、待望のコミカライズ!!
掲載=ララ平成19年11月号〜20年2月号

白泉社
花とゆめCOMICS
2008(平成20)年4月10日第1刷発行
定価=390円+税

マンガ一巻読破は、 2005年1月以降に発売された漫画単行本のうち「1巻」表記のある 作品を網羅してレビューするサイトです。◆
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