神崎裕也/亜熱帯ナイン


亜熱帯ナイン 1 (ヤングジャンプコミックス)
都大会で決勝まで進むがあと一歩で甲子園に届かなかった離島の野球部。9人で今年こそは、と思っていたところで島の火山が噴火、部員は各学校にチリジリに。エースは島の野球部として出場することを信じていたが、高野連の決定は廃校、そして廃部処分。既に他の部員達は、それぞれの学校で甲子園を目指していた。

力はあるが甘さの残る成長途上のスーパーヒーローが主人公。自分の島にこだわる前半など正直うっとうしいが、熱血野球ものとしては面白い方。後世上手で最初苛ついた主人公のキャラクターも気にならなくなった。

元ナインがバラバラになって、いずれ敵として再開するという設定は面白い。が、だったら、ナインの関係をもっとじっくり描いてからバラさないと、対決を煽っても読者はあまりのめりこめない。マジメにこうした話を作る気なら、島の高校が都大会で決勝まで進む様を描いてから、次の第二部としてこれがあるなら良いと思うが、まぁそこまで時間かけられないか。

そしてそもそも高校野球マンガなら「おお振り」という傑作があるので比べてしまうと分が悪い。比較してどっちが上とか良いとかいうことには意味がないが、どうしても古くさく見えてしまうのは確か。

■続刊購入する?→★★
けっしてつまらなくはないが、よくあるマンガと片づけられてしまう程度の面白さ。

【帯】三原島高校野球部は本日を以て・・・廃部とする 21世紀型王道高校野球漫画開幕!
昨日の友は、今日の敵−。たった9人で甲子園を目指していた離島の野球部が噴火によって散り散りバラバラに・・・。甲子園に行くには、かつての仲間と闘わなければならない!友情と闘志が交錯する熱い夏が幕を開ける!
【裏表紙】東京の南、約850キロに浮かぶ亜熱帯の楽園、三原島で火山が噴火し、全島民が避難を余儀なくされた。島でただ一つの高校の野球部のエース、北沢前(きたざわぜん)は、避難先の都内でかつての相棒、小比類巻(こひるいまき)ユキオから野球部の廃部を知らされる。それぞれが別々の高校に行き、闘うことになった元ルームメイトたちの運命は・・・・・・!?
神崎裕也 (かんざきゆうや)
監修=木村公一
亜熱帯ナイン 1 (ヤングジャンプコミックス)

掲載=週刊ヤングジャンプ平成17年35号〜42号

集英社
ヤングジャンプ・コミックス
2006年1月24日第1刷発行
定価=505円+税



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