【オススメ】 有原由良、前田真宏/巌窟王

【オススメ】 15歳のアルベールは親友フランツとともに外惑星群を巡る旅に出た。最後の目的地は月面都市ルナ市国。そこで、突然現れ人々の注目の的となっている貴族、モンテ・クリスト伯爵と出会い、魅了される。

大デュマの「モンテ・クリスト伯」を下敷き、現代通り越して未来宇宙で再構成したアニメーションをマンガ化したもの。アニメとまた一味違う、らしい。

美しき復讐劇であるモンテ・クリストを、その復讐相手の子弟側を主人公にして描きなおしたのは才能。そのままだとありがちな話になってしまうという、原型であるがゆえの不幸が不朽の名作にはあるわけだが、悪の子が善という設定を活かして巧く焼き直している。アニメは序盤退屈だったとの話も聞くが、マンガはこの一巻から充分楽しめる。勿論まだ話は始まっていないのだが、モンテ・クリストに十二分な魅力があり、主人公が惹かれるのもわかる。そして原作知らずとも解る程度にかみ砕いている。

さて、アニメ版を知らないのだが、原作ではナポレオン云々の時代背景がそもそもあるわけだが、脱獄含めてその辺の処理、どうなっているのかな?と、原作の流れを知っている者にはまた別の興味深さもあり、この点でも巧い作り方といえる。

なお、「虎よ、虎よ!」がやりたかったが版権の問題もあり、そのオリジナルである著作権フリーの「巌窟王」を材に取った、という話らしい。なのでSFというかスペースオペラなのはその辺の影響か。

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今更ですがアニメも見てみようかなと思いました。

【帯】『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟に認められた才能 『アニマトリックス』『青の6号』で世を震わせた監督・前田真宏。2005年の話題をさらったTVアニメ『巌窟王』を自ら漫画で描く!!
原作(脚本)= 有原由良(ありわらゆら)
漫画= 前田真宏(まえだまひろ)
企画原案=前田真宏、GONZO
原作=アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」
巌窟王 1 (アフタヌーンKC)

掲載=アフタヌーン2005年5月号〜6月号、8月号、10月号、12月号

講談社
アフタヌーンKC
2005年12月22日第1刷発行
定価=562円+税



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