【オススメ】 黒谷知也/書店員 波山個間子


書店員 波山個間子 (1) (it COMICS)

■【オススメ】書評もの漫画か、と思ったが、 これは一味違う。本の紹介にとどまらず、 咀嚼し消化したうえで提示されている。

押入れで寝るような生活を送っている女性が主人公。 彼女の部屋は本がいっぱい。そんな彼女の仕事は 本屋「青ひげブックス」のブックアドバイザー。 読んだ本も読んだことのない本も、意識して覚えるように している。


そんな彼女を主人公とした、本をめぐるお話である。 絵は線が細く描き込みの少ないもので素っ気ないが、 読ませる話で、読み手を没入させる。


主人公は物語に没入して感情移入してしまうような タイプ。それゆえ、彼女がオススメする本は、自分の体験を踏まえて 自分の言葉で紹介する。それが一方の魅力だが、 本作はそれだけではない。書店のブックアドバイザーなので、 売ることが前提としてある。


更に、主人公がブックアドバイザーとして起用されているのは 彼女が店長のお気に入りであり依怙贔屓されているからであるとか、 彼女が本を読むようになった、そしてある著者の本だけは読んでいなかった 理由など、ブックアドバイザーという仕事よりもその仕事に就いている 主人公のことを描くことが主軸なので、上っ面ではない 腰の入った話になったのだろう。


【データ】
黒谷知也 (くろやともや)
書店員 波山個間子
【発行元/発売元】KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2017/2/15) 【レーベル】itCOMICS 【発行日】2017(平成29)年2月15日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→書店員 波山個間子 (1) (it COMICS)
「青ひげブックス」で、ブックアドバイザーとして働く書店員・波山個間子。接客は少し苦手だけど、読書量と本の知識ならこの店随一。お客様と本との出会いをとりもつために、本の世界を彼女は今日も歩き回る。


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