【オススメ】 白浜鴎/とんがり帽子のアトリエ


とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス)

■【オススメ】魔法使いもの。「魔法」の意味づけ方が興味深い。

ヒロインであるココは仕立て屋の娘。母の仕事を手伝い、 採寸などはお手の物。そんな彼女は、魔法と魔法使いに憧れを 持っていた。


魔法使いがいる世界の話。彼女の店に、魔法使いがやってくる。 そこで魔法が使われる場面に遭遇、見てはいけないとされていたが、 魔法をかける瞬間がみたい!という欲求に耐えかねた 彼女はこっそりと覗き見る。魔法は、かけるものでなくて、ペンで描くもの、だった。 実は彼女は昔、魔法の絵本というものを買った過去がある。 そこに載っていたのは魔法陣。いままでずっと意味がわからなかったのだが、 実際の魔法使いの姿をみて、彼女は、絵本の意味が何だかわかった。 そこで見よう見まねで作り始めると、魔法が発動する。というか、発動してしまう。


魔法は生まれつきの性質に基づき使えるものだとするファンタジーがある一方、 呪文を詠唱すればいいとか魔法陣を描けばいい、 という話もままある。本作の場合は後者、なのだが、 そうした社会で人間同士が魔法を使って戦いあったので生き残ったものたちが 結託し、彼らは魔法使いとして魔法を封じ込み、以来、魔法使いとは生来の 資質に基づくものである、というフィクショナルな世界を構築している。 そんなトリッキーな話である。今こう書いてみると、そのフィクションに綻びが生じないのは無理があるような気がする。


なので、ヒロインはその綻びを露見させるトリックスターとして存在している。 彼女を使って何かを操りたい存在が背後にある。それは社会からとれば悪の存在、 なのだが、そもそもの現在の世界がフィクショナル、虚構であって、 賢者が統治する社会、という無茶なスタイルであることから、 単なる悪として描かれるのではない展開を希望する。


彼女のことを発見し師匠となる存在は、既存の魔法使い世界とは 相容れないものがあり、一方で彼女を使って辿りたいものもあるようで、 真の主人公はこちらの師匠のようにも見える。ヒロインと先生とで、 2つの話が軸となって転がっていくようであれば今後も面白い話となるだろう。 ヒロインの場合は精神的に成長して色々なことを自分の頭で考え始めないと 面白い話になりにくいが、考えられる子として作り上げられているので大丈夫だろう。


【データ】
白浜鴎 (しらはまかもめ)
とんがり帽子のアトリエ
【発行元/発売元】講談社 (2017/1/23) 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2017(平成29)年1月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス)
小さな村の少女・ココは、昔から魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが魔法を使うところを見てしまい……。これは少女に訪れた、絶望と希望の物語。



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